「仲良し」と「仲好し」は意味がまったく同じです。国語辞典も【仲良し/仲好し】と両方を見出しに掲げており、どちらも誤りではありません。ただし現代の文章で使うなら「仲良し」が標準で、「仲好し」は古風な書き方として限られた場面で見かける程度です。
「仲良し」と「仲好し」の違い
| 仲良し | 仲好し | |
|---|---|---|
| 意味 | 仲のよいこと。また、その間柄の人(どちらも同じ) | |
| 使用頻度 | 圧倒的に多い。標準的な表記 | まれ。古風・文学的な印象 |
| 迷ったら | こちらを選べば問題ない | 意図がなければ避けてよい |
意味の差はありません。選ぶ基準は「読みやすさ」だけと考えて差し支えありません。
なぜ「良」のほうが一般的なのか
「よい」という訓読みを担う字として、日常の表記で使われるのはほぼ「良い」です。
一方の「好」は、漢字辞典でも訓が「このむ・すく」と「よい・よしみ」に分けて示されており、「このむ」「すく」のほうが中心的な使われ方です。「好き」「好む」「好物」を思い浮かべれば感覚がつかめます。
そのため「仲好し」と書くと、読み手が一瞬「なかこのし?」と迷う可能性があります。伝わりやすさを優先するなら「仲良し」です。
どちらを使うべきか
| 場面 | 推奨 |
|---|---|
| 仕事の文書・メール | 仲良し |
| 学校のおたより・案内文 | 仲良し |
| 子ども向けの文章 | 仲良し(または「なかよし」) |
| 小説・詩などで古風な味を出したいとき | 仲好し も選択肢 |
| 店名・作品名など固有名詞 | 元の表記に従う |
固有名詞は書き換えません。「仲好し」を名称に採用している店や作品があれば、そのまま表記します。
「仲良し」の意味と使い方
辞書の語義は「仲のよいこと。また、その間柄の人」です。つまり状態そのものとその関係にある人の両方を指せます。
- 状態を指す例: あの二人は昔から仲良しだ。
- 人を指す例: 保育園からの仲良しが遊びに来た。
「仲良しグループ」「仲良し親子」「大の仲良し」のように、他の語と結びついて使うこともよくあります。
「仲良くする」「仲良しする」
動作として言うときは「仲良くする」が標準的な形です。「仲良しする」という言い方も耳にしますが、こちらはくだけた口語で、主に子どもや子どもに話しかける場面で使われます。文章にするなら「仲良くする」「親しくする」を選んでください。
男女について使う場合
「仲良し」は性別を問わず使えますが、男女の関係について「仲良し」と言うと、恋人とは言い切らない親しい間柄という含みが生まれることがあります。
関係をはっきり伝えたい場面では、「友人」「同僚」「交際している」など具体的な語を選んだほうが誤解が生まれません。
例文
- 隣のクラスの子と、いつのまにか仲良しになっていた。
- 仲良し四人組で旅行の計画を立てた。
- 祖母と母は、嫁姑というより仲良しの友人のようだ。
- 犬と猫が仲良く並んで眠っている。
- けんかをしても、翌日にはもう仲良しに戻っている。
言い換え表現
| 言い換え | ニュアンス |
|---|---|
| 親しい | もっとも幅広く使える。文章向き |
| 親密 | 関係が深いことを硬く言う |
| 懇意 | ビジネス寄り。付き合いがあることを指す |
| 気の置けない | 遠慮がいらない間柄 |
| 睦まじい | 夫婦や家族に使うことが多い |
まとめ
- 「仲良し」と「仲好し」は意味が同じ。辞書も両方を見出しに載せている。
- 標準的で読みやすいのは「仲良し」。迷ったらこちらを使う。
- 「好」は「このむ・すく」が中心の字なので、「仲好し」は読みにくくなりやすい。
- 動作として言うときは「仲良くする」。固有名詞は元の表記に従う。