ブース(booth)とは、間仕切りをした場所や小室、仕切り席のことです。「投票所のブース」「実演販売のブース」のように使います。
もうひとつ、仮小屋・仮設売店という意味もあります。展示会に出す出展スペースや、有料道路の料金所を「ブース」と呼ぶのはこの意味です。
共通しているのは、まわりから区切られた、一人または少人数分の小さな空間という点です。この記事では、辞書の語義、英語 booth との関係、使い方を整理します。
「ブース」の意味
意味は2つある
デジタル大辞泉では、「ブース」に次の意味が挙げられています。
- 間仕切りをした場所や小室。仕切り席。用例:「投票所のブース」「実演販売のブース」
- 仮小屋。仮設売店。また、有料道路の料金徴収所など。
1つめは、大きな空間の中を仕切って作った区画です。オフィスの集中ブース、カラオケのブース、試着ブースなどがこれにあたります。
2つめは、建物の中の区画ではなく、それ自体が独立した小さな設備を指します。展示会の出展ブース、イベントの屋台、料金所のブースなどです。
共通するイメージ
どちらの意味でも、区切られていることと小さいことが条件になります。区切りのない広い場所は、たとえ用途が同じでもブースとは呼びません。展示会でも、間仕切りのない開けたスペースは「オープンスペース」などと呼び分けられます。
英語の booth
英和辞典(プログレッシブ英和中辞典)では、booth の訳語として次のものが挙げられています。
- ブース、小部屋、電話ボックス、(投票所の)記入用間仕切り、映写室、(レストランなどの)ボックス席
- (定期市などの)屋台店、露店、模擬店、(展示会場の)ブース
日本語のカタカナ語「ブース」は、この英語の意味をほぼそのまま受け継いでいます。
ただしレストランのボックス席を日本語で「ブース」と呼ぶことは多くありません。英語の a booth at a restaurant は、日本語では「ボックス席」と訳すのが自然です。英文を読むときはこの差に注意してください。
よく使う英語表現
- phone booth:公衆電話ボックス
- voting booth:投票ブース
- display booth:展示ブース
- food booth:屋台
使い方と例文
よく使われる言い回し
- 出展ブース:展示会などで企業が使う区画
- 受付ブース:受付用に設けた仕切り席
- 試着ブース・撮影ブース:目的別に区切った小空間
- 集中ブース・Web会議ブース:オフィス内の個室型スペース
- 料金ブース:有料道路の料金徴収所
例文
- 展示会で自社のブースに立った。
- ブースの設営は前日の午後に行う。
- 投票用紙はブースの中で記入してください。
- オフィスに集中ブースが設置され、静かに作業できるようになった。
- 試食のブースに人だかりができていた。
使う際の注意点
広い場所には使わない
「ブース」は小さく区切られた空間を指す語です。会場全体や大きなホールを「ブース」とは呼びません。区画の数を数えるときは「3ブース」のように使います。
「コマ」との違い
展示会業界では、出展スペースの単位を「コマ」と呼ぶことがあります。「1コマ」は決められた寸法の区画で、「2コマ使ってブースを作る」のように、コマが単位、ブースが実際の展示空間という使い分けをします。
「booth」の別の使われ方
インターネット上では、サービス名や店舗名として「BOOTH」という表記を見かけることがあります。一般名詞の「ブース」とは別のものなので、文脈で判断してください。
言い換え表現
- 仕切り席:辞書の語釈にも使われている言い換え。
- 区画:区切られた場所を指す一般的な語。事務的な文章に向きます。
- 小部屋・個室:四方が囲われている場合に。
- 出展スペース:展示会の文脈で「ブース」の代わりに使えます。
- 屋台・売店:仮設の店を指す場合に。
まとめ
- ブース(booth)は、間仕切りをした場所や小室、仕切り席のこと。
- 仮小屋・仮設売店の意味もあり、展示会の出展ブースや料金所のブースはこちら。
- 区切られていること、小さいことが条件で、広い場所には使わない。
- 英語の booth にはレストランのボックス席の意味もあるが、日本語のブースでは一般的でない。